ここ数年、私がとても大切にしているのがフィールドワーク
植物のありのままの姿に触れることです
アロマ・ハーブを取り入れた暮らしをはじめて20年
実際に学び始めてからはまだ10年程ですが
なんでだろう?
どういうことだろう?って
追求してきて辿り着いたのが、フィールドワークだったんですよね
植物そのものに触れることからの学びは想像を遥かに超えて大きくて
きっと、これからもずっと続けていくと思います
食品として売られている乾燥ハーブや
雑貨として売られている精油
生のままのハーブ
同じハーブであってもそれぞれ違いがあって
香りの違いは中でもわかりやすいところ
精油の香りを嗅ぐと、ウッて、強く感じるかもしれないけど
植物そのものの香りを嗅いでみると、思わずにっこりすることも
例えばそんな経験ひとつから
精油1滴のパワフルさ、濃縮度、というものがイメージできます
地味~~なお花に
派手~~なお花
なんでそんな違いがあるのかな?って考えていくと
例えば風媒花と虫媒花の違いに辿り着き、植物の生存戦略の断片を垣間見ることができます
そうやって見つめていくと
植物のチカラ、素晴らしい生存戦略に畏敬の念が生まれてくるし
ごはんを食べるときに「いただきます」って言うのと同じで
命をいただいているんだという気持ちが芽生えます
そんな命、無駄遣いなんてできません
実際に育ててみると、
使おうとしたときの収穫量や使うためにかけなければいけない手間暇がよくわかります
育てることの難しさも
フィールドにでてみてもそれは同じです
野草講座でお世話になっている前田純先生は仲間と共に雑草であるセイタカアワダチソウを育てておられますが、雑草だからって、育てるとなると大変なんだってお話を聞いています
先日は京都の美山へ視察に行き茜の栽培についてお話を聞きましたが、そこらに生えているからって、やっぱり育てるとなると大変なご苦労があるそうです
茜を育てる難しさは、他の先生からもお話を聞くことができました
私は幸運なことに素晴らしい先生方との出会いがあり、フィールドで植物について度々教えていただくことができ
お話を聞くたびに、畏敬の念ばかりが生まれます
フィールドワークに興味を持ち野山を駆け巡りはじめたとき、どこに向かっているのかとよく言われました
(もちろん差し温かい気持ちで!!)
私自身、最初は無我夢中で明言ができませんでしたが
今なら少し、言葉にできる気がします
私が興味をもっているのはずっと変わらず
暮らしに役立つ有用植物(つまりハーブ)
手を伸ばせば届くような
そんな身近な有用植物に興味があるんだけど
驚くことに、あそこにもここにも、
周りは有用植物に囲まれていることがわかってしまいました
食べられるんだよと言われれば食べてみたいし
飲めると言われれば飲んでもみたいけど
自分で判別して採取できるようになったらもちろん素晴らしいけど
目にする草花や木の名前もわかればもちろん嬉しい
名前がわかるだけで、一気に親近感がわきます
だから教えてもらった植物はどんなものでも復習してインプットしていくんだけど
結局私は何をやっているのかと言うと
植物に向き合うことで植物の生存戦略に触れて、植物のチカラを感じているんだと思います
また、
こんな有用植物が近くの山にあったよ、道端にあったよって、発信していくことで
商品として手にしているモノのルーツってものすごく身近なところだったりするんだよって、知ってもらいたいんだなって気付きました
「しずかちゃんの投稿見てからアチコチ気にして見るようになったよ」
「コレって、こないだ投稿してたやつかな?」
なんてみなさんが反応してくださることがとっても嬉しくて
こんな身近にあの有用植物があったのか!
って、私自身、驚くことがずーっと続いているから
その驚きと感動をシェアして共感してくださる人が増えたら嬉しいんだなって
そんな自分の気持ちに気付きました
植物から学ぶことがあまりにも多すぎて
とてもじゃないけど言葉で表しきれません
ようやく言葉にすることができはじめた今は
植物の生き様から落とし込んだアロマ・ハーブの知識をみなさんにお届けし
私たちは宝物に囲まれていることを発信し続け
興味を持ってくださる方を増やし
宝物そのものも守りたいし
取り入れる暮らしというのも守りたい
そんな風に思っています
今月からはじまった野草講座では、私がフィールドから学んだこともふんだんにお伝えしています
来年から再開するアロマ基礎クラスや新しくはじめるハーブのクラスなどでも、たくさんお伝えしていきたいなと思います
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